スポンサーリンク

一、二、三、のリズムで。

少し前に読んだ本に、段階を踏んでゴールを目指すのは「誠実さ」だと書いていました。

だから、「一、二、三、一、二、三…」のリズムが大事だと。


たしかに「一、二、三、」のリズムは、周りの人との調和をとりながら置いてけぼりにしないで、着実に一緒にゴールへと進む。まるでメトロノームのようなイメージがあるなぁ。

誠実に、そして着実に前に進んでいるような。



急いで果たせた結果なんて、たかが知れてる。

年の瀬を迎えて、物思いにふけるこの季節。
振り返ってみると、今までの人生は「一、二、三、四、五、六…」と自分だけのペースで進んできたような気がします。


一見たくさん進んでいるように見えるこのペース。
だけど振り返ってみると、意外と全然進んでいない。


それもそのはずですよね。
1人でできることなんてたかが知れているし、仮に誰かと一緒だったとしても、そんな乱暴なやり方で果たせる目的なんて、とるに足らないようなものなのです。




「人生は短い。やりたくないことをやっている暇はない。」
これもなんだか聞いたことがある言葉。
「人生はあっというま」
この言葉なんか、誰でも1度は口にしたことがあるのはないでしょうか。


急がなきゃ、という気持ちは大切ですが、その気持ちが強すぎると何をやっていても何かが足りない。
新しいことに挑戦しても、少し慣れてくると「もっと色んなことをしなきゃ」なんて、いつも急かされるような感覚になっていく。


良く言うと「好奇心旺盛」、悪く言うと「飽きっぽい、せっかち」な私の性格は、きっと「急がなきゃ」の気持ちが強すぎたばかりに、メトロノームのような「一、二、三、」のリズムがとれていなかったのではないかなぁ、なんて思っています。





「27歳で自分の店をやりたい。」からの解放

中学生の頃からうっすら考えて、
大学生の頃から明確になってきた「自分の喫茶店を持ちたい」という夢。
そして20歳の時に不意に口にした「27歳までにお店を始める」という言葉。


自分を奮い立たせるために決めた夢が、いつの間にか自分を縛っていたことに気づいたのは、本当につい最近です。



今まで管理栄養士として働いてきた私ですが、「自分の店を出す時の糧になるように」と転職をしても、一向に夢に近づく気配がしない出来事が起こります。

去年、行政から飲食店の管理栄養士に転職し、これでやっと近づくかなと思った矢先にお店が今年いっぱいで閉店。
これにはショックとかではなく、ただひたすらに笑えました。笑

お正月を迎えるとともに無職かーい!みたいな。
縁起悪すぎ!みたいな。
とんだクリスマスプレゼントだな!みたいな。

そして同時にホッとした自分もいたんです。

来月で28歳になる私は、「27歳までにお店を始める」という約束は守れない。
その事実は、どんな仕事をしていても「楽しいけどこのままだと27歳までにお店を持てない。なんとかしなきゃ。」という焦燥感からじぶんを開放するのには十分だったのです。

諦めではなくバージョンアップ


「一、二、三、四、五、六…」と焦りまくって周りを置いてきぼりにしまくっていた私ですが、そろそろ「一、二、三、一、二、三…」のリズムができるようになりそうです。

自分だけのペースで突っ走ったところで、一気にまっすぐ突き進む力は、わたしにはない。
ことを急いて失敗するのは目に見えています。


さて、ここまで書くと「じゃあ自分の店を持つ夢は諦めたの?」となりますが、それを諦めるつもりはこれっぽっちもありません。
2023年の私の目標は、自分にとって心地良いリズムを見つけること。
それが誠実に、着実に、ゴールに近づくための秘訣になると信じて。

そうと決まれば自分の店を持つ楽しみは、もう少しあとにとっておくことにして、
今は大切な人と、そしてまん丸のにゃんこと過ごす毎日をきちんと紡いでいくことを楽しむとしよう。

そのうち夢が「自分の店」じゃなくて、「自分たちの店」になったりして…。
つまり、「諦め」ではなくて「バージョンアップ」。なんてね。





それでは、よいお年を。







PS.余談ですが、ヨルシカさんの『チノカテ』という曲をご存じですか?
心に響く、とても素敵な曲です。

『ずっと叶えたかった夢が、あなたを縛っていないだろうか?
それを諦めていいと言える勇気が少しでもあったら』





コメント

タイトルとURLをコピーしました