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『今日もていねいに。』 / 松浦弥太郎

「関係」の育て方

関係を育てるとは、「その人の立場で考えようと努力すること。」

相手が大切な存在であるほど、「それはやめた方がいい」「こうした方がいい」と口を出してしまいがちですが、本当にそれは相手のことを思ってのことなのかを今一度考えた方がいいかもしれません。

一般的な考えで言っていないか。周りからの目で考えていないか。
ちゃんと、その人の立場で考えようとしているか。

誰かとケンカをした時も、関係を切るのは簡単なことです。
本当に大切な相手なのであれば、育てましょう。
相手の立場になって、考えてみましょう。

たかだか百歩くらい譲る

「百歩譲って…」という言葉がありますが、たかだか百歩なら、いつでも譲ります。
地球の果てまで歩くのではあるまいし、百歩はすぐそこまでの距離です。

この言葉はわたしにとってはまさに目からウロコでした。

歩いて100歩は数えてみると、本当に近い。
それを譲るか譲らないかで嫌な気持ちになるぐらいのものは、さっさと譲ってしまえばいいのです。

だからと言って、自分を殺して意見を曲げろというわけではなくて、
そこに固執しなくたって自己主張する場所はたくさんある、ということです。

人の基本は「孤独」ということ

人は、1人で生まれてきて1人で死にます。
同じようにいくら友人が多くても、家族がいても、「感じる、思う、考える、選ぶ」という人生の根っことなる部分は1人でしかできません。

まずはそれをしっかり受け入れて、その孤独とどう付き合うか。
それが「自立」ということなんだろうな、と思います。

うわべだけの淡いつながりにすがって生きるのは、一人でいるより、もっと寂しいことではないでしょうか。

寂しさから誰かに寄りかかるとは依存であり、相手の心に寄生することです。
そこからは信頼関係も、愛も友情も育ちません。

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